LaLaクリニック・神奈川県茅ヶ崎・内科・辻堂駅医療法人社団献優会 LaLaクリニック

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第7回 コラム

睡眠時無呼吸症候群の検査や治療

こんにちは。

前回は睡眠時無呼吸症候群の概要をおはなししました。今回はその検査や治療法についてお話ししたいと思います。

睡眠時無呼吸症候群の検査なので要は睡眠中に無呼吸になっているかどうかを調べるわけですが、自分ではわかりませんよね。

なので睡眠中に体にモニターを付けて検査をします。

 

まずはじめにスクリーニングで簡易検査を行います。指先に血中の酸素飽和度を測定する機器を装着して一晩寝る検査です。この検査で睡眠中に何回無呼吸や低呼吸が起きているかを測定し、ある一定以上の回数認められた方には本検査を行います。

簡易検査のモニター

 

本検査はポリソムノグラフィー(PSG)検査と言って指先の機器だけでなく、心電図や脳波、鼻や口の気流測定、腹部の動きなどを見るセンサーを装着して一晩寝る検査です。

 

①の簡易検査でAHI(Apnea Hypopnea Index無呼吸低呼吸指数)が40以上の場合はその時点で後述するCPAP療法の適応になります。

 

②のPSG検査でAHIが20以上だとやはりCPAP療法の適応となります。20以下の場合、生活習慣の改善などその他の治療を行うことになります。

②のPSG検査は1泊入院で行うことが多いですが、当院では①の検査も②の検査も両方とも自宅で行うことが可能となっています。

では睡眠時無呼吸症候群があった場合、治療はどのように行うのでしょうか。

 

①横向きで寝る

上向きで寝ると舌根沈下といって舌の根元の部分が重力で下に落ち込み気道(空気の通り道)が狭くなってしまいます。横向きで寝ることでそれを防ぐことができます。

②入眠前の飲酒を控える

アルコール摂取によって気道粘膜の浮腫が生じ、また筋弛緩作用により気道が狭くなってしまいます。

③減量

肥満があると顎や首の脂肪などでの気道が圧迫されて狭くなります。減量により睡眠時に狭くなった気道が広がります。

④マウスピース

睡眠中に気道が狭くならないように専用のマウスピースを使用します。

⑤手術

狭くなっている気道の粘膜の一部を切除して物理的に気道を広げます。もともと扁桃腺が大きい人などがこの方法の適応になります。

⑥CPAP(シーパップ)療法

睡眠中の気道の閉塞を改善する最も有効な治療法で一般に広く行われています。経鼻式持続的陽圧呼吸法(Continuous Positive Airway Pressure: CPAP)といい睡眠時に密着して空気が漏れないマスクをつけて寝ます。はじめはびっくりするかもしれませんが慣れれば熟睡が得られるようになります。

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当院では睡眠時無呼吸の検査からCPAP療法の治療まで行うことができます。自分や家族のいびきが気になる、もしかしたら自分は睡眠時無呼吸があるかも?と思ったらぜひ一度ご気軽にご相談くださいね。

 

LaLaクリニック

院長 安久 正哲