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【院長コラム】ワクチンはなぜ効く?免疫のしくみ

ワクチン①

こんにちは。いつの間にかいよいよ冬の空気感が出てきました。

インフルエンザも例年よりはやく流行が始まっています。

インフルエンザのワクチンを打ちに訪れる方も増えてきました。

ワクチンと言えば、あのコロナ禍でよく話題に上がったのが記憶に新しいです。

メッセンジャーRNAワクチンがどうのこうの、副作用がどうやらこうやら、、

でもそもそもワクチンとは何なのでしょう。

 

人間の身体にはウイルスや細菌またはがん化した自己の細胞など異物を排除する「免疫」が備わっています。

風邪を引き起こすウイルスは多くの場合まず鼻やのどの粘膜から侵入してきます。

そういった侵入してこようとするウイルスに対して人間の身体には様々なバリアーが備わっています。

 

まず、はじめのバリアーとして喉や鼻などの粘膜には繊毛や粘液が存在していて、それらが喉の粘膜にくっついたウイルスを外部に洗い流すように働きます。

※清肺湯Naviより引用

 

物理的に異物を外へ洗い流してしまう

 

このバリアーが破られてしまった場合、次いで出てくるバリアーが「自然免疫」と呼ばれる第1の免疫反応です。

※KYOWA KIRIN 抗体医薬品ホームページより引用

この免疫は食細胞と呼ばれるマクロファージ、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)、好中球や樹状細胞といった免疫細胞によってもたらされます。食細胞が直接病原菌を食べたり融かしたりしてやっつけてしまいます。そして今こんな悪い奴が入ってきているよ!といって自分の表面に異物の目印(抗原)を提示します。

 

その次のバリアーが「獲得免疫」とよばれる免疫反応です。

※KYOWA KIRIN 抗体医薬品ホームページより引用

 

これらの免疫はT細胞やB細胞と言ったリンパ球によってもたらされ、先に述べた自然免疫が提示した異物の情報に基づいて抗体をつくったりして異物を攻撃します。抗体が作られるのには時間がかかりますが、一度抗体が作られるとその情報が免疫細胞に記憶されるため、次に同じ異物が侵入してきたときにピンポイントで攻撃が可能で一度目より素早く対処できます。

 

ワクチンはこの獲得免疫の仕組みを利用した病気の予防法になります。

簡単に言えばあえて病原菌を体内に入れることで免疫細胞にあらかじめ抗体を作らせておいて、2度目に侵入してきたときに即座に反応できるよう備えておこうというものです。

ただ実際に生きた病原菌を入れたのではたしかに抗体はできますが、その病気にかかってしまい大変な目にあってしまいますよね。

そこでいろいろな工夫をしてうまいこと抗体だけをつくるようにワクチンは作られます。

ではその具体的な工夫とはどんなものがあるのでしょう。次回はそのいろいろな工夫のやりかたについて、すなわちどんな種類のワクチンがあるかをお話ししたいと思います。